正直、面白かったです。大好物です。
合計15時間くらいの作品を、1.5倍速で聞きました。それでも長かったけど、毎日先が気になって仕方がない作品でした。
英国にいくつもあるストーンサークルで、高齢男性が杭に縛られ、性器を切り取られて口に入れられたうえ、燃焼促進剤をかけられて火あぶりにされるという連続猟奇殺人事件が起きる。
被害者の遺体に休職中の刑事の名前「ワシントン・ポー」と、数字の「5」が刻まれていることに気づいた分析官、テディ・ブラッドショー
自分が5番目のターゲットになっていると知らされた、熱血漢でやりすぎ休職中の刑事ワシントン・ポーが、IQ200のおそらく発達障害に起因するコミュニケーション障害がある、若い女性分析官テディと組んで、連続殺人犯を追う。
というものです。
作品を通じて、発達ギフテッドのテディの成長が著しく、凄惨な殺人事件のスリルを和やかにしてくれます。ポーの相棒に成長していきます。
ポーも、皆にばかにされているテディの才能を尊重し、可能性をどんどんと引き出していきます。
すべての発達ちゃんにこんな出会いがあることを希望します。
犯人が分かり、謎はきれいに回収されました。
ポーの生い立ちにまで話が至りましたが、これは続編で回収されるのかも。
最後の最後に希望の光が差しました。
終わり方もよかったです。
あとがきを聞いていたら、著者のクレイグンは、保護観察官だったそうで
この、「ワシントン・ポー」はシリーズ化され、5作目までが作られ
イギリスではドラマ化されたとか
オーディブルでは、2作目も音声化されているので
そのうち聞こうと思います。
いい作品に出合いました。
私、特に小学生から中学生頃までは、あさるように小説を読み、映画(ビデオ)を見まくっていました。
大人になってからあまり小説を読まないし、映画も見ない。小説や映画の心理的描写が精神的にしんどいと思うようになった。
ま、そんなこんなで、以前オーディオブックで本を聞いていた時も、小説には手を出さず、実用書を主に聞いていたのだけど
今回、「同志少女よ敵を撃て」っていう、本屋大賞を受賞した戦争小説に手を出したのだ。タイトルもだけど、表紙の少女のイラストもなかなかかわいい。
聞き終わるまで、通勤時間、家事時間を使って約1週間、さっき、聞き終わりました。いやあ、しんどかった。という感想。
面白くないという意味ではなく、途中でなんどか辞めたくなりました。
第二次世界大戦時、ナチ党率いるドイツに攻め込まれたソ連、片田舎の村
猟師の手伝いをしながら。将来は外交官になりたいと思い、モスクワの大学に進学が決まっている主人公の少女セラフィマ、幼馴染のミハエルにほのかな思いを寄せている
村が突然ドイツ軍に襲われ、村人が皆殺しにされ、猟銃で応戦しようとした母を眼前で射殺され、自身も他の村の女性と同様に、いよいよ性暴力を受ける寸前に、ソ連軍に助けられるが、女性将校イリーナから「戦うか、死ぬか。どちらか選べ。」と言われ、村も、村人の遺体も、母の遺体も焼かれてしまう。
母を射殺した射撃手と、そののちに女性将校イリーナを殺すことを生きる糧に、射撃の訓練を重ね、実践を重ね、ついに・・・
といったストーリーです。
それはもう、80年近く前の戦争の話なんだけど
くしくも、今、ウクライナとロシアで起こっていることを想起させるし
なんというか
まだ、射撃訓練をしているときくらいまでは、物語として楽しめるけど、戦争に身を投じていく「普通」の人間が、人を殺すことや、戦地で女性を凌辱したり、金品を奪取することををいとわなくなっていく過程とか、敵を殺すことに高揚し、快楽を覚えていくこととか
どんなに洗練された技術を磨いていても、ちょっとした感情のゆらぎで、あっという間に殺されてしまうところとか
戦いに身を投じる女性は男性から疎まれ、女性からはさらに忌み嫌われる
「戦争」によって、それにかかわる全員の人生が狂い
どんなに思いがあっても簡単に死に、
生きて戦争が終わったとしても、それが4年の出来事であったとしても
その後の人生でもなかったことにしては生きられない
非常に苦しい作品でした。
この作品の中では、敵(ドイツ)も味方(ソ連)も状況は変わらず、村を焼くのも、子供を殺すのも、女性を凌辱したうえで殺すのにも、戦時ならではの大義名分がある。
当時、世界中で、日本人も、戦時でなければそのようなことをするはずもない人が、ひどい行いをしたことがあっただろう。そして被害に遭った者だけでなく、加害をしたほうも、目撃したほうも、ひどい苦しみが続いたのかもしれない。
セラフィマは外交官になりたかったし
捕虜になったドイツ兵は、サッカー選手になりたかった
戦争がなかったら、みなどんな人生だったのか。
個人的な感想として
①ネタバレにならない程度に書きますと、最終盤で、セラフィマは規律違反を犯そうとする仲間を射殺するんだけど、あれは殺すまでの必要性はあっただろうか(威嚇射撃で違反を防ぐのではだめなのか・・・)その辺は、この作品の中ではちょっと納得いかないというか・・・
②作者は男性だと思うけど、男性の弱さも感じるこの作品を、男性はどう読むのか。女性が読む以上に不快なのかな。
③王道なのかもしれないけど、始まり方が鬼滅の刃とちょっと似てるよね。
(炭次郎が、家族を失ってぼろぼろになっているところに、富岡義勇があらわれて、「生殺与奪の権を・・・!!」みたいなところが、セラフィマとイリーナみたい・・・)
とにかく、夢に見るまではいきませんが
面白い作品であったことだけは確かだと思います。
毎日精神が戦争に行っていたので疲れました。
夢をかなえるゾウ4を聞いていた時のほうが、楽だったな。余命3か月でも(苦笑)
中学生の時大好きだったマンガ。
笑いが止まらなくなるので、授業中には読めなかった。
ちなみに、持っていたほとんどのマンガを25歳くらいまでに売り払ってしまった。
久々の、マンガ購入。
ぼのぼの、単行本サイズ、コミック2冊分が掲載されて700円×2巻
だいぶ小さくなっているので、読みづらいところがあるけど
14歳の感性で面白かったのに、まだ面白いなあ。そして懐かしい。
今となっても、ぼのぼのはどうやってもラッコっぽくないよな。色も形も。
いい大人になって読んでみると
ぼのぼのが悩む、些細なことにも
ほかのキャラが示す、生きるヒントにも
いじめっ子の中にあるやさしさも
いじめられっ子の中にある強さや恨み?みたいなものも
14歳のころよりずっと、考えさせられる。
もともとは、大人(男性)向けのマンガだもんね。
当時、持っていたマンガで、『papa told me』っていう、どちらかというと、大人の女性向けのものがあって
小学校高学年の、ちせちゃんの目線で書かれている。
カッコイイ小説家のお父さんと、既婚だった病弱なお母さんとの大恋愛(略奪愛)の末にできた子
お母さんは、小さいころ亡くなってしまい、ちせちゃんの記憶にはほとんどないが、父子家庭でまっすぐかつ、大人びた子として育っている。わけだ。
その子や、周りの人間関係が切なく、優しく描かれているのです。主にマイノリティの目線で。
「お母さんといっしょ。って番組はあるのに、お父さんといっしょ。がないの。おじいちゃん、おばあちゃんといっしょや、一人でいるよ。があってもでもいいじゃない?」みたいなことを言う。
ちせちゃんとお父さんは愛情あふれる関係で、お父さんは死んだお母さんのことも忘れずに愛し続けているから、十分幸せなのだが、周りからは理解されない。
何か、子ども同士でもめ事があると、母親がいないからと責められたり、父親が、定職?に就いていないからと言われたり、または必要以上に不憫に思われたり、同情されたりする。
1話完結型なので、全くの第三者や、お父さんの妹とか、編集者の女性が主人公となる回もある。
お父さんの妹も編集の女性も、きちんとした仕事はするけど、恋愛や結婚に結びつかない人。 年金や税金を払っていても、結婚していないと責められ、職場からもだんだん煙たがられる女性。理想が高いわけではないし、結婚もしないといけないとは思ってる
でも、心の底から好きになれる人がいないので難しい。
日々の生活の中に、幸せや譲れないものもあるのだけれど、周りには理解されない。
そんなソフト・マイノリティ(造語)の幸せの形と、まっとうな人たちの、まっとうな考えの怖さが、切なく、優しく、描かれているマンガでした。
20数巻まで持ってたけど、今、手元には1冊もない。
そして近年、『お父さんといっしょ』って番組ができていますね。週1回。
時代は変わってきています。
ちなみに、年相応?なマンガも読んでいましたよ。(笑)
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てげてげゆるゆるによろしゅう。
以前のブログでははにわと名乗っておりました。
短期間でかなりの美白&成長に成功した様子。