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一隅を照らす。
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5月30日から6月1日まで、ひとり旅に出かけました。
 2週間ほど前に、急に思い立ち
 ネットで検索して、航空券と宿を確保。

 まず、伊丹空港からバスに乗って、天王寺で降り、あべのハルカスをちらりと見上げる。


 
 ハルカスに近いところに降りたので、見上げると首が痛い。
 展望デッキに登るための行列の最後尾を追い抜いて、大阪阿部野橋駅へ
 吉野行き、特急列車に乗車。
 2両編成なのに、1両は喫煙(いまどき!)
 全席指定、というのに、販売窓口がなく、スイカで入っていたら
 車掌さんが、指定料金を徴収にきた
 「全席指定ですが、空いているところにすわってください。」
 ・・・?どういうこと??
 よくわからないが、私の乗っている車両に、客はほかに2名しかいないので、そのままま座っとく。

 特急というには、かなり鈍足な感じもしますが、車窓の田園風景を楽しみながら(九州と変わらんな・・・)1時間15分ほどで、近鉄吉野駅に下車
 徒歩で、吉野山ロープウェーに乗車、日本人がやっていることなので、信用してはいますが、かなり年期が入っています。
 高所恐怖症の人にはたまらないカンジです。がくん。ってします。


 ロープウエーを降りて、徒歩10分くらい?
 世界遺産(紀伊山地の霊場と参詣道)の一部 金峯山寺(きんぷせんじ)
 7世紀、修験道の開祖 役行者(えんのぎょうしゃ)が開設
 


 ↓が、蔵王堂(本堂)本尊蔵王権現三体の他の尊像を安置
 本尊がとても大きいので、蔵王堂もビッグです。
 幾度か、焼失と再建を繰り返しているので、柱の木材の種類が統一されておらず
 太さもまちまちだったり、面取りがされていなかったりするそうです。

 


 まあ、もちろん、堂内の撮影は禁止なのです。
 


 ↑ これ狙いできてみました。
 4年間の片思いの末、でございます。
 10年間限定で、毎年一定期間の秘仏公開をするとか。
 


 霊験あらたかで、基本秘仏のご本尊にもかかわらず、お寺さんはこんなポップな感じでお出迎え。この特別参拝の入場料で、仁王門の建て替えをしたいみたいです。

 金剛蔵王権現像は、中央が釈迦如来(過去、7.3メートル)右側が観音菩薩(現在、6.1メートル)左側が弥勒菩薩(未来、5、9メートル)が弱い私たちに喝を入れるべく、権(仮り)に現れたお姿です。
 安土・桃山時代に現在の蔵王堂ができたときに作られたようです。
 大きくて、青くて、髪は逆立ち、牙のようなものが出ていて、炎をまとっています。おまけに片足を振り上げて、踏みつぶさんばかりのいでたちの巨像が、3体並んでいるお姿は、圧巻です。
 
 本堂の畳に座ってお参りするのはもちろん、もっと近い距離、須弥壇のすぐ近くに『発露(ほつろ)の間』という、腰の高さくらいまでの障子で区切った、独りで参拝できるスペースがあり
 狭い空間で、1対1で、権現様と対峙することができました。
 これは、なかなか。すばらしいお気遣い(演出?)で
 ひとりになったとたんに、思うところがたくさんあるものです。

 発露の間を担当しているお寺さんの職員の方は、特に時間制限も設けず、『ゆっくりお参りください。』とだけ、にっこりと笑って案内してくれます。
 あとにたくさんの人が並んでいるとかでなければ、長い時間、権現様の足元近くでその時間を満喫することができるのです。
 私は、最初、中央の権現さんの足元に、そのあと、しばらくして、『もう一回いいですか?』と左側の権現さんの足元の間に入れてもらいました。

 鹿児島くんだりから行った甲斐があるというものですが
 そもそも、昔は修験道の修業の地、このお寺にたどり着くまで10日は掛けていたとか。(その間に、権現様の前に座すのにふさわしいクリーンな体になってもいたようです。)でも、それでも秘仏ですから本尊を参拝することはできなかったでしょう。

 飛行機と電車とロープウエーで、俗世感ありありで気軽にやってきて申し訳ないくらいです。

 
 ↓こちらも世界遺産の一部、吉水神社です。こじんまりとして、静謐な神社
 後醍醐天皇がご祭神です。
 
 
 
 


 南北朝時代、後醍醐天皇がここを南朝の皇居にした初期書院造の建物が公開されています。
 中には、後醍醐天皇の玉座(?)の間があります。皇居というにはあまりに質素ですが。

 また、源義経が逃走中、ここに隠れており
 女人禁制のお山を越えて逃げるため、静御前とここで別れたという場所だとか
 建物の中には、義経の鎧、弁慶のやりなどが残されています。
 歌舞伎の『義経千本桜』の舞台となっているようです。
 ちなみに、この、吉水神社の近くに、勝手神社という、狛犬と門だけが残っている神社跡があります。
 そこは、静御前が捕らわれたあと、敵の前で舞をしたという場所なんだそうです。
 
 神社を再建する費用を集めているようでしたよ。

 さらに、豊臣秀吉が豪気に花見にやってきたようで、そのころに献上されたというお宝(壺とか)や豪華な屏風が残されています。

 一目千本の山桜、5月ではこんな感じ。
 有名な吉野の桜は、もともとは金峯山寺の蔵王権現に献上するために植えていったものらしいです。
 最初に彫られた蔵王権現が、桜の木でできていたことから、この地の人々は桜の木は折れた枝でも粗末にしなかったとか。


 春ならば、こんな感じみたいです。(写真はイメージです。)

 初めての吉野山、この後、大日寺というところまで見ましたが、力尽きました。
 この日は33℃くらいあって、この時期としてはかなり暑かった。(3日間とも暑かったけど。)午後1時半から4時すぎまでという短い滞在でした。まる1日くらい滞在できれば、もっとちゃんと見られるんだったんでしょうね。
 まずはインパクトの強い蔵王権現様との出会いが、やはり良かった。

 しかし、再び吉野から奈良市まで、約2時間半掛かる。
 大阪からのほうが近いのが、なんだか腑に落ちないのでした。

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