ガラスの天井

私の住む自治体の首長選挙があった。
いろいろ思うところのある選挙だけど
その中で一つ、気になったことがある。

知名度をもって急に担ぎ出された、女性候補者
おお、まさか、当選したりして。
と思いながら、テレビで演説を聞いていた。

女性の首長になれば、古い体質を脱却して新しく生まれ変わった、地域に根付く男尊女卑の古い体質が変わったと周りから評価されますよ！

、、、ん？
まあ、そうなのかもしれないけど
それって、女が勝てば誰でもいい的な感じがする
そもそも、周りの評価って、ささいなイメージアップのために、政治経験ゼロ、政治の勉強もしていない風の急遽担ぎ出された感の人を「首長」にするのは、怖くないか？？

と、思ってました。

で、彼女は落ちました。さして惜しくはなかった。
おそらく、首長でなければ通るのでしょうけど。

敗戦の弁が
まだまだ、女性が政治で活躍できる基盤がこの地域になかった。

でした。
私は、この女性のことが、これまでどちらかと言うと好きだったけど。
何かがっかりした。

女性だから、当選させて！
女性だから、落選した！
というのは、なんだろ、とても同性として不愉快だ。

多分この人が、政治家を目指して大学院に行き直したとか、地方議員を数年やってたとかなら、結果も違ったと思う。
ひとえに、実績と勉強が足りず、なんとなく担ぎ出された感のある人を、首長とするのはバクチだと思われたのではないか。

女性管理職の割合を高めるために、女性を優先して管理職にするような流れは確かにあるけど。
やはり、努力をしてきての話でないと、みんな不幸になる。

そういうのも含め、今回の候補者の話は
少なくとも私にはバブル期の亡霊を引きずった、甘い考えのように感じられ
世の中の男性にも女性にも、どちらのカテゴリーにも収まらない人にも、何だか失礼な話である。

でも、本気なら、これからたくさん政治を勉強して、ガラスの天井を破っていただきたい。