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一隅を照らす。
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 ライブが終わって、いよいよ「全員と握手会」
 希望しない人は帰ってもよし。もちろん、帰る人もいる。

 前列の人から、2列にならばされ、私は前半のほう。
 ちなみに、私とライブを一緒にすごすはずだった友達は来なかった
 仕事でどうしても抜けられなかったらしい。
 だから、ひとりでそのときを待っていた。

 ライブも微妙であるが
 握手会に並ぶ列も、なんだか微妙な雰囲気。
 
 係員から何度も
 「握手だけをして速やかに前に進んでください、立ち止まらないでください」
 と、声かけがある。

 よくテレビで、アイドルと握手するファンをみていて
 泣き出したり
 握手しながらお辞儀をしすぎて
 アイドルをまったく見れてないのを
 もったいない。と思っていたので

 とりあえず、深々と頭はさげないで、てっちゃんを再接近でまじまじと見よう。
 と決めて

 何て言おう。
 と、考えていた。

 しばらくまたされて、てっちゃんは現れた。
 
 自分の順番が近づいてきて。

 片手なんてもったいないので、両手でしっかりと、てっちゃんが差し出した右手を握って
 頭をさげずに
 笑って
 「今日はありがとうございました。」
 と言った。
 てっちゃんは
 「こちらこそ ありがとう」
 と言った。

 顔色が真っ白で、髪の色も明るく、ちょっと褪せていて
 やっぱり少しおじさんになっている
 けど
 20年前に、テレビで見たまま。おじさんになってるね。

 私が終わっても、握手会はどんどん続いて
 ピアノソロでフルにライブをやったあと
 彼にそんな体力があるのだろうか・・・と心配しつつ

 帰りがたくて、てっちゃんを遠巻きにみながら高校の同級生とかと溜まって話をしていた。
 
 そんな30代3人に、エイベックスのスタッフが、インタビューにきた
 いつもなら、インタビューなんて、すべて避けて通るのに
 生まれてはじめて、受けてしまった。 (まあ、どこかで使われることはないが、ダサ田舎オバ予備軍3人では・・・)

 ライブ、どうでしたか?
 これまで小室さんのコンサート、何回くらいきましたか?
 とか、いろいろ。

 最後に、小室さんに言いたいことを一言。

 オバ予備3人はいっせいに「そんな、大それた・・・・」としばらく考えて。

 やっぱり
 「今日は鹿児島に来てくれてありがとう、これまでもありがとう
 ・・・・これからもよろしく」
 とか、答えて終わったのである

 エイベックスのイケメンおにいちゃんは、鹿児島出身の人だった。まだ20代前半くらいだろ。
 ひさびさに鹿児島に来て嬉しいそうだ。
 そっか、よかった。最近は灰がすごいよ。

 んで、その後
 仕事でライブにこれなかった友人と合流。
 夜遅くまで、ライブの感想と、まさかの握手会の話をして
 友人をがっかりさせたものである。

 間接握手でよかったら。と、握手してあげたり。

 心残りは
 エイベックスのお兄ちゃんに
 「松浦社長に会ったら、てっちゃんを助けてくれてありがとうって言っといて」
 って言うのをわすれたこと。
 まあ、
 だいぶ下っ端だろうから、そんなチャンスはないか??

 そんなライブ報告。時間かかりすぎ。
 
 
 
 

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 コンサートの開始前、というのは、なんとなく
 会場内に高揚感みたいなものがある。
 伝統芸能のステージなんかは、会場内は少しおちついている。

 この日のコンサートの会場に着いたのは、開演の10分前
 隣の席の友人はまだ来ていない。
 ・・・
 なんだろ、この雰囲気。
 観客はみな、これからのステージを
 どうして聞いていたらいいの?ってとまどいがあるように
 ライブが始まるのを、固唾を呑んで静かに待っている。

 ステージの上には、グランドピアノ、シンセサイザーのみ。
 舞台装置も、ほとんどない。
 てっちゃんが現れて、観客は、わあっ。となって
 彼は深々と一礼して、演奏が始まった。

 ライブのチケットを取ったときは
 延々ピアノソロのライブかあ、仕事帰りだし寝ちゃうかも。
 でも行ってやんなきゃ。彼も借金返さなきゃだしな。
 こんなときの、古いファンじゃねーか?
 くらいだった。

 演奏が始まって。
 しばらくしたら。
 どんどんと、涙が出てきて。
 いろんな想いが頭をよぎって

 こんなに才能があるのに
 バカだなあ、てっちゃん。

 なんでこんな近くにいるんだろう。
 すごく遠くにいる人だったはずなのに。
 
 詐欺事件なんて起こして
 バカだなあ。

 学生のときに、カラオケで歌った。
 楽しかったことも辛かったことも
 
 中学生のときに、生きるのが辛くて
 でも、TMのコンサートに行くまでがんばろう。とか思ったりした。
 そのときと、中身はなにも成長しないまま
 20年も月日がたって

 自分のことと
 てっちゃんのこと想って
 静かに泣いていたら。

 周りも泣いていた。
 男の子(とかいって30~40代だけど)も泣いていた。
 誰も叫んだりせず、静かに。

 レジスタンスから、セルフコントロールのあたりなんて
 かなり号泣。
 生きているうちに、生でまた聴けるとは思わなかったなあ。

 藤井鉄幹さんが来ていて、司会をしながらトークをすすめたりしたけど
 観客はみな
 なんて声をかけていいかわからず
 会場は、妙な雰囲気だった。

 演奏中の彼はとても素敵で
 トーク中は、昔からだけどますますおじいちゃんみたいだった。
 眠ってしまうかも、という予想は外れて
 ただただ
 意外といい感じにピアノ&シンセサイザーにアレンジされた曲の数々が
 降ってくるのを受け止めていた。

 音楽を聴いてこんなに涙が出たことは、これまでなかった。

 
 
 
 

 

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 んで、コンサート当日。
 私のテンションはあまりあがってはいなかった。
 1週間の仕事でへろへろの金曜夜、ピアノソロだけのライブでは爆睡ではないか?という気も。

 職場からコンサート開演まで、メイクも直さず、さしておしゃれもせず
 18:10まで職場にいたので。
 会場に入ったのは、18:50、まもなく開演。

 アナウンス
 「コンサート終了後、小室哲哉との握手会が予定されています。ご希望のお客様は、終演後そのままお席にお残りください」

 なんですと~~。
 あくしゅ。
 全員とですか???

 なぜにこの会場にしたのかはわからないけど
 満席2000のホール。入場は約半分。
 
 やべえ、仕事帰り。マスカラとか、ネイルとかしとけばよかったっ
 っつーか、見やしないさ。

 そして開演前。
 別々の席ではあるが、高校の同級生を2人発見。
 ひとりは、嫁に行った先の関東から、わざわざ帰省しての参戦。
 「たぶん、人入らないと思ったからさ、わしらが行ってやらないとさ」
 親戚のようなコメントである。

 ライブが始まった。私の友人はまだ来ていない。仕事が忙しい人だから。
 トッカータとフーガ?だっけ
 パイプオルガンの音色で・・・・厳かに
 レクイエムのように。

 ・・・しかしどうしても、嘉門タツオの
 チャラリ~、鼻から牛乳~~・・・に聞こえるので
 その深刻さと裏腹に、ちょっとクスリとしてしまう。
 
 しかし、昔とはまったく違う
 はっきりと表情もわかるその位置に
 昔あこがれた、堕ちたカリスマはいるのであった。
 現実とは思えない。
 

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 3月19日 鹿児島市民文化ホールで行われた、小室哲哉コンサートに行ってきました。

 中学~高校のとき、大好きだったんですよ。
 同級生が、おおかた、光ゲンジにはまっている頃。私はTMがすきだったですよ。
 ちなみに、あの時代に、「光ゲンジが好きじゃない」というと、いじめにあっても良い位のすごい人気だったのですが、まったくアイドルのよさはわからず。
 当時から、おじさんが好きだったので。
 最近、オバサンになって、ようやく「嵐、かわいいなあ~~」とやっと思えるようになってきた。

 学生の頃、TMが大好きで(レボリューションじゃないよ。)
 中学の時、決死の思いで親にお願いして、ライブに行って
 高校卒業して、これでどこへでもライブに行っちゃうぞ、と思ってた頃
 彼は、それまでもやっていたコンポーザー&プロデューサーの仕事をメインにしてしまったので
 さっぱりつまらなくなった。

 そして、わしらが「てっちゃん」は、TKとか、小室哲哉とか小室さんとか呼ばれるようになり
 てっちゃんは、一気に有名人になってしまった。(いや、それまでも多少は有名だったが)
 
 中高、それ以降に出会った。「昔、TMすきだった」というファン、わしら何人かは
 なんとなく、そんなブームを寂しく、そして、なんだか人事のような感じで見守り
 「てっちゃん」だとか、なんとか、あまり口にすることもなくなって
 巷にあふれる小室ソングを、他の人たちと同様にカラオケで歌ったりしてきたのだ。
 そして自然にてっちゃん、とは呼ばずに、小室哲哉。と呼ぶようになった。

 そして、小室哲哉ひとりバブルが崩壊して
 犯罪に手を染めたときも。

 あ~。
 音楽以外に才能ないのに、たくさんお金を手にしたもんだから
 運用とか事業に失敗して、たまにはだまされたりして
 ホント、バカだな。と思って
 テレビの前で、やつれた彼を見るにつけ
 涙がでるわけでも、コメントするわけでもなく
 ただただ、だまって、少し切ない気持ちになったりしていた。 
 
 エイベックスの社長が、肩代わりをしてくれて
 てっちゃんは、音楽活動を再開することになった。

 エイベックスは、昔は、輸入版のダンスミュージックを扱う、小さな小さな会社で
 小室哲哉が、自分のプロデュースを思い通りにできるようにするために使ったから
 どんどんと成長して
 日本を代表する、巨大な音楽会社になった。

 だから。
 もう関係なくなった&さらに犯罪者になったにもかかわらず
 松浦社長は偉いよな。と思う。

 そんな松浦社長の、温情のおかげで当の本人は
 2月の熊本、3月18日の福岡、そして、この鹿児島公演で、活動再開したんです。
 ニュースで見た人もいるかもしんない。

 なぜに、九州から・・・?という疑問もつきないのすが
 地味に、ひっそりと田舎からはじめたかったんでしょうか??
 
 それは、1月30日、社会福祉士国家試験の前日のこと。
 歯医者に行った帰りに、鹿児島アリーナの前をかかる橋を、車で通った時。

 BGMもない、女性だけの声で
 「明日、1月31日、小室哲哉コンサートの先行予約を行います。電話番号は 〇〇〇-×××・・・」

 何~~~!!!
 なんて!もっかい言わんね。鹿児島でね。何でね。
 その後、いくらラジオを聴いても、そのインフォメーションは流れないため
 帰宅してネットで調べた。

 熊本の、聞いたことのない代理店。先行予約があるらしい。

 1月31日 社会福祉士国家試験は、私は半分免除だったので午後から
 そんな日の、午前10時
 意を決して、先行予約に電話をかけたのである・・・
 そんなことしてる場合かと、思ったんだけど・・・
 
 ・・・・ツー・ツー・ツー

 ・・・カチャ
 なんと、たった2回目で通じたじゃねーか!これまで、こんなチケット取りやすかった先行予約はないよ。

 そんなこんなで、チケットを手に入れ、その日がやってきたのです。
 続く。

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 8月2日(日) 鹿児島県民交流センターで行われた 
 日本の古典 能・狂言 鹿児島公演に行ってきました。

 同センターには、能楽用の専用舞台があるんです。
 (その割には公演数は少ないので、税金の無駄的な感じもしないでもないが)

 私は、狂言の舞台のみ
 友人は、薪能(そのときは、お寺さんの庭だったそうだ)のみの経験だったので
 お互いに、能舞台で能を見るのは初めて。

 シロクマ 「今度、能があるみたいだけど、行く?」
 友人   「へ~、お能はみたことないや。行く~」
 シロクマ 「午前と、午後と、どっち行く?」
 友人   「演目は何?」
 シロクマ 「チラシによると 午前が 仕舞 『芭蕉』 狂言『梟山伏』 能 『巴』 午後が、仕舞『松風』 狂言『蝸牛』 能『黒塚』 だって、出演している人は、・・・・」
 友人   「あ~~、巴ってね、巴御前の話よね。木曽義仲の奥さんの、幽霊の話よ修羅物って分野ね。黒塚のほうが好きかな~個人的には、だから午後がいいね」
 
 そんな歴女な彼女なのである。
 私もよくわからないけど、狂言「蝸牛」は、古典の教科書に載ってたような気がするし。じゃあ午後の部ということで、ランチを食べてから観劇。

 能は、歴史的に「雅楽」「散楽」「猿楽」「田楽」などが、室町時代に 観阿弥・世阿弥親子によって「能」として完成され、その後足利義満に認められ大成。
 室町幕府崩壊後は、戦国・安土桃山の様々な武将に愛され保護されていきます。
 その後、江戸時代に入ると、幕府の式楽(公認音楽)となり、300年間、洗練と固定の一途をたどったそうです。
 明治以後は、公家、旧藩主などが支援。
 第二次世界大戦後から、だんだんと勢いがなくなっていった・・・といった経緯をたどっているようです

 歴女である私の友人は歌舞伎が好きなのだが、彼女によると
 歌舞伎と能は、仲が悪い。そうで
 歌舞伎は、元禄の町人文化なので、娯楽性があり、なんでもありのエンターテイメントなのだが
 能は、歴史的に常に「王室御用達」みたいな、ひとつひとつが逸脱を許さない固い演劇で、それ自体が儀式のようなので、アレンジして行うことは基本的にはないようだ。と。

 それを踏まえて。

 最初の30分は、能楽師、狂言師、お囃子さんたちによる解説。普段古典に親しんでいない私たちにはありがたいこと。

 仕舞『松風』(5分):仕舞とは、能の最後のあたりの、一番舞が派手?になる場面のところだけを演じるみたいで、「おしまい」の語源になっているみたい。
  感想:一番派手に舞っているという割には、かなりのゆっくりさ。能面は被っていないけど、まったくの無表情だし・・・早くも、眠い。

 狂言『蝸牛』(約30分):ご主人から、薬にするために藪をさがしてかたつむりを取ってこい。といわれた太郎冠者が藪の中で一眠りしている山伏を見て、主人に聞いた特徴「かたつむりは、頭が黒く、背中に貝を背負っている等」に合致するとして、山伏に「あなたはかたつむりどのではありませんか?」と声をかける。山伏が面白がって、「さよう、いかにもかたつむりじゃが・・・」とからかい続ける。というもの。
 これはかなり面白くて、会場大ウケでした。
 山伏が、ものすごく悪ノリでしつこくからかう上に、最後は「ゆるせ、ゆるせ」とひとこと言って笑いながら去っていきました。おいおい。

 能『黒塚』(約70分):
 ①山伏一行が山の中で日がくれてしまい、一夜の宿をお願いしようと民家を訪問、そこにはひとりの里女が住んでいて、はじめは断られるが、山伏たちが何度もお願いし、宿泊できることになる。里女は、糸をつむぎながら、人の身のはかなさについて、山伏たちと話す。
 ②「私の閨(寝所?)を決して除かないでください」といって薪を取りに外へ出る。その後一行のもののひとり(間狂言というらしく、ここだけがその役者さんが滑稽に芝居をする)ががまんできずに、閨をのぞくと、そこには人間の手や足が山のように積まれている。
 ③「み~た~な~」といった感じで、先ほどの里女(能面着用)が、鬼女(般若面着用)になって登場、山伏の祈祷とのバトルがくりひろげられ、最後は鬼女が、静かに去っていく。

 感想:①だけで30分くらいある。ほとんど静止画のように動きのないステージに、歌い手さんの念仏のような歌(おそらく、ストーリーを歌ってくれているのだろうけど)にお囃子さんの 「いよ~おっ カーーン!(鼓の音)」が連呼されている。
 たま~に、山伏やら里女のせりふがあるのだが、あまり聞こえない。
 なぜなら、お囃子やら「いよ~おっ!」のほうが大きいし、里女は能面を被っているので、声が通らないのである。
 その状態が続くので・・・とにかく眠い。

 あんまり眠いので周りをみわたすと、4割くらいの人がうとうとしていたので。
 お着物の奥様とかも。
 すごい入眠パワーを持ってます。

 ということで、①の時間は睡魔との闘いだったですけど、後半②は間狂言といってやや滑稽に③は立ち回りとなかなか面白く、鬼女の迫力は、ホール後方の私たちの席にも伝わってきて、近くで衣装の詳細を見たかった。
 しかし、「大立ち回り」のシーンのはずでもやはりゆっくりとした小さな動き・・・・
 高尚なんですね。

 招待されて小学生とかもたくさん来てたけど、よくがんばれるなあ。みんな。
 アラフォーにして、精一杯ですよ。ワタシ。

 その後歴女とマックでコーヒーを飲みながら
 能が意外と?エキサイティングだったこと
 他の古典芸能が、若者にブームになっていくなかで
 能はあくまで伝統の継承を取るのか、現代向けのアレンジを多少なりとも加えていくのか

 昔土7であったアニメ、「まんが日本むかし話」では
 ああいう鬼女系の話が結構あって、食われないように知恵を使って脱出して、黒い斜線で描かれた雨が降る山を一つも二つも追われながら逃げて助かる。
 小さい頃は怖くてはらはらしたなあ。
 でもあれは、老人のイメージを悪くするよね。とか
 市原悦子と、あの俳優さん(常田さん?)の二人で声優さんやってたんだよね~すごい。とか

 議論は変に脱線して、能の鑑賞は終わったのでした。
 

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趣味:
あさくせまく
自己紹介:
南国かごしまではたらくシロクマです。
てげてげゆるゆるによろしゅう。
以前のブログでははにわと名乗っておりました。
短期間でかなりの美白&成長に成功した様子。
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