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一隅を照らす。
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 腎生検から約1週間後、私はすでに一度退院していましたが、外来で結果を聞きました。

 診断名は「IgA腎症(予後不良群)」ということでした。

 ドクターから(とても信頼できる、美人の女医さんです)、自分の組織片の写真をみせてもらい

 どこがどのように障害されているのかの説明をうけました。

 予後不良群というのは、将来、慢性腎不全に至る確率が高いとのことでしたが

 治療によって変動するので、予後良好群、予後比較的良好群、予後比較的不良群になるように治療を受けましょうとのことでした。

 扁桃摘出手術+ステロイドの大量療法の治療で、3~4割の人にたんぱく尿の改善がみられるとのことでした。

 野球だって、4割打ったら首位打者確実です。かなりの高率

 

 以下興味のある人だけどうぞ

 IgA腎症とは  ~著 富野 康日己 「徹底図解 腎臓病と慢性透析」より抜粋~

 透析療法に至る確立が高いIgA腎症は原因不明

 IgA腎症は慢性糸球体腎炎のひとつのタイプです。アジア人に多く見られ、わが国ではこのIgA腎症が、慢性糸球体腎炎の4割を占めています。また、日本では透析療法を受ける原因となる腎臓病の中で、頻度が大変高い病気です。

 この病気の原因は、よくわかっていません。またなぜ日本人に多いのかについては、人種や遺伝、環境、食べ物などが疑われていますが、これも完全に解明されていません。

 IgA腎症は1968年にフランスのペルジェ博士によって報告されました。糸球体のある部位に、たんぱく質成分である免疫グロブリン(IgA)と「補体」(免疫反応に関係するたんぱく質成分のひとつ)であるC3が沈着するのが特徴です。

 症状は、肉眼では確認できない顕微鏡的血尿や、軽度、中等度のたんぱく尿それに血液(血清)中のIgA濃度が高いことがあげられます。 ~中略~ 年数とともに次第に腎臓の機能は低下し、末期の腎不全に至る割合は、20年の経過観察後に約40%と非常に高くなります。また、腎移植をしても、移植された腎臓にIgA腎症がおこる傾向があります。

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